さびしさの方程式

Equation of loneliness

有川浩さんの「シアター!」が出てたので早速買ってきた。
しかもメディアワークス文庫創刊!!
でも近所の本屋になかったので紀伊国屋書店に行ったらまだ棚出しされてなくて裏から持ってきてくれた(笑
というわけで購入。
しかも、数少ない演劇という世界を描いた小説の中でこれはチョコレートコスモス下北サンデーズ等とは違い裏方視点、しかも制作サイドから描いたものだというから珍しい(笑
小劇団とは行っても作中に出てくるシアターフラグという劇団は客入りも1500程でそこそこ人気のある劇団、しかもしっかり舞台監督やPAスタッフ等がついてるので恵まれていると思う。
本当に悲惨な小劇団とかもあるので・・・。
ただ、こうも徹底して劇団の経済状態を描いた小説って本当に初めてだ(笑

作中で司は制作ではないと言い張ってたものの、傍から見れば敏腕制作です(笑
鉄血宰相とはよく言ったもの。
ただ逆に言えば演劇という世界になかなか読んでいて入り込めないのもやはり視点が裏方からだからというのはあるのかもしれない。
もちろん、芝居を作って宣伝してという努力は伝わってくるのだけど、どうにものめり込めない所があったりして、そこは気になるところだった。
だけど、芝居という世界を知らない人が読むにはこれでも良かったのかもしれない。
もう少し芝居部分は芝居部分で徹底して書いてもらいたかった気もするけど。

今回、有川作品には珍しくラブコメらしきものはあるけど、全快じゃない。
そこがいいんだろうけど(笑
公演も一回きりでこの後続く、という感じだけれども続編を作ったら作ったでどうなんだろうとも思ったりする・・・。出たら読むけど。

ただ、読んでいて久しぶりに芝居の世界に関わりたくなってきた。
学生時代、裏方をやっていたのが思い出される。
本番中のトラブルとか日常茶飯事だったからなあ・・・。
さすがに本番中小道具紛失なんてことはなかったが(笑
今思えば勘弁してもらいたいものがあったりするが、でも懐かしい思い出。

この「シアター!」はTheatre劇団子という劇団を取材してできあがったようで。
名前も初めて知ったのだけど、DVD余裕があったら取り寄せてみようかな。

シアター! (メディアワークス文庫)シアター! (メディアワークス文庫)
(2009/12/16)
有川 浩

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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

Category :  小説
tag : 
 昔々、あるところに猫がいました。
 猫は十五夜が来る度に満月に向かって鳴いていました。
 月にすむ兎さんに向かって猫は愛を叫んでいました。

 猫は月にすむ兎さんのことが大好きだったのです。
 でも、ジャンプしてもどんなに高いところに上っても猫は月に行けませんでした。
 だけど、猫はあきらめませんでした。どうしても、月にすむ兎さんに会いたかったのです。
 会って、大好きなことを伝えたかったのです。

200811141793-1.jpg


 そんな猫のことを他の猫たちは馬鹿にしました。会えるわけがない、届くわけがない、誰もがそう思っていました。でも、その猫はあきらめたくありませんでした。

 ある満月の夜のことでした。その日も猫は月の兎さんに向かって鳴いていました。
 猫はその時、ふと気配を感じました。猫の横に年老いた白猫が座っていたのです。
「お前さんは一体誰に恋をしてるのだね」
「僕は、あの月に住んでる兎さんが好きなんです」
「あんなに離れた所に住む者に恋をしてるとな。面白いやつじゃ」
 猫は馬鹿にされたと思いました。でも、何を言われても猫は平気でした。それくらい、猫は兎さんのとこが好きだったのです。
「どうやらお前さんの恋は真剣なようじゃの。ワシにもあの月に行く方法はわからん。じゃがな、昔こういう伝説を聞いたことがある。昔、月から来た姫君がいたそうじゃ。姫君はこの星で育ちしかし大人になるにつれてこう思ったそうじゃ。自分はあの月から来たのだと。
 姫君は故郷を思って毎夜月を見上げては泣いたそうじゃ。その思いが実ったのか姫君が大人になったある日、月から迎えの舟がやってきてお姫様を乗せて帰ったそうじゃ」
「月からの舟・・・」
 白猫はそれを伝えると闇に消えてしまいました。

6300263-1.jpg



 猫はその日から満月と言わず毎夜、月に鳴くようになりました。兎さんのことを思って。月が見える小高い丘で。
 それを三年ほど続けた日のことでしょうか。猫はふと月に何かが光るのが見えました。そうです、それは兎さんの猫への合図でした。猫の想いは兎さんに届いていたのです。あの満月の夜、白猫から聞いたことは本当だったのです。
 明日兎さんに会える、猫はそう感じました。

 次の日、月は丁度満月でした。猫が鳴いていると空から円盤形の月の舟がやってきました。猫は舟に乗り、兎さんに会いに行きました。夜空に浮かぶ満月に向かって飛んでいきました。

 猫が舟から降りると、想像していた通りの真っ白な兎がそこに立っていました。
「はじめまして。会うのは今日が初めてだけど、ずっとずっと好きでした」
 兎さんは真っ赤になってしまいました。二匹は抱きしめあいました。
 それから二匹は月で幸せに暮らしました。
 
 今でも満月になると、猫と兎さんが幸せに暮らす様子が見えるということです。
 おしまい。

中秋の名月 020




とりあえず無理矢理だけれども童話バージョンは完結。
大人向け小説バージョンはもっと違う話にする予定。

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今回は昔HPに載せた小説の視点変更リメイク。
というか続編のようなもの。

RAIN

この小説の視点を変えて書いてみる。


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一枚の写真から物語を紡ぐ企画、写真物語。
今回はこの飛行機の写真から発想してみる。

air0371.jpg

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昔書いた詞や小説から新たな発想に繋げる企画(予定)Inspirations
第一回目のテーマは毒。
詩ブログをやってた時に、友達とコラボしたもの。
今回はこれから別の物語を発想してみる。

毒
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